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のらりくらり、ブログ

日々の思いをゆるゆると。マジメときどきバカ。雑記、ネタ、本の紹介。

IT業界以外の人に「実装する」をわかりやすく説明してみる

IT業界の人だけが使う言葉として「実装する」という言葉がある。

どうも、この言葉の意味がIT業界以外の人にわかりにくいらしい。

そこで、IT業界以外の人にも「実装する」という言葉の意味を理解しやすいように説明したいと思う。

たとえば、

kuma-no-kara-age.hatenablog.com

でエンジニアの彼氏を持つ、からあげさん (id:kuma-no-kara-age) という方が実装の意味がわからず、辞書で調べている。

じっそう
【実装】
《名・ス他》装置や機器の構成要素となるものを、すぐにも使えるように組み込むこと。「三七ミリ砲を―した爆撃機

 

じっそう【実装】

コンピューターのハードウェアやソフトウェアに新たな部品や機能を組み込んで使えるようにすること。◇「インプリメント」「インプリメンテーション」ともいう。

 
からあげさんが調べた辞書によるとこう書かれているらしい。

そして、からあげさんがまとめたところによると、

・「実装」はなんらかの仕組みに、新しい機能を追加する作業である
・ささみくんの場合それは「コーディング」であるため、「実装」=「コーディング」と思って問題ない。
・仕組みを作る「開発」には「実装」の他に「設計」という工程が存在する

 
と結論づけられている。

もちろん、この結論は間違ってはいない。

しかし、IT業界の人間からすると、この結論だと「実装する」という言葉の意味の半分くらいしか説明できていない。

「実装」=「コーディング」だけではないのだ。

「実装」はもっと魅力的なものである。

そこで、誰でもわかるように実装の意味を説明してみたい。

実装の意味を理解することでからあげさんとその彼氏のささみさんも、きっと、より幸せな生活が送れるだろう。


実装するとはどういうことか

まず、実装するということを説明していきたいのだが、IT業界の人間の悪いところは、言葉の意味をIT用語で説明しようとしてしまうところだ。

たとえば、コンピューターのハードウェアやソフトウェアに新たな部品や機能を組み込んで使えるようにすること。◇「インプリメント」「インプリメンテーション」ともいう。

 
こんな説明になってしまう。

コンピューターやハードウェアやソフトウェアというくらいの言葉なら知っている人も多いと思うが、IT用語がわからない人からすると、説明文にでてきたわからない言葉をまた調べ直さなければいけなくなり、またその言葉の説明にもIT用語が使われているため、結局調べても調べてもよくわからないということがよく起きる。「インプリメント」とか「インプリメンテーション」と言ってもそもそも日常的に使う言葉でないのでさっぱりわけがわからないのだ。

そこで、誰にでもわかりやすく理解してもらうために、日常生活の中で「実装された」らどうなるのか、わかりやすい例えを用いながら、説明していきたい。

ラーメン屋さんで実装された場合


普通は、ラーメン屋さんで注文した場合、こんな感じになる。

「すいません、チャーシュー麺と餃子、ビールください。」

これが、普通である。退屈な日々を送るサラリーマンが、今日も仕事が終わって、家に帰る前に一杯やって帰るか、という感じである。

これを実装してみるとこんな感じになる。


「すいません、チャーシュー麺と餃子、ビール、実装してください。」


どうだろうか。

チャーシュー麺と餃子、ビールを注文したことに変わりはない。

しかし、とたんに、すべてのプロセスが輝いて見えてこないだろうか。


「あ、さっきのチャーシュー麺、麺固めで実装してください。」


プロしかいえない一言である。

 

同じ、注文でも、「俺、よくわかってる感」がよく出る。あるいは「おれ、業界の人なんだけど、さりげなくしかいわないからあとはよろしくね感」も同時に感じられる。

「実装する」というだけで、麺を茹でる。餃子を焼く。ビールをコップに注ぐというすべてのプロセスがとたんにキラキラと見違えるように輝いてくるのだ。この筋50年の職人芸を極めた感じ、というのがよく出るのである。

そして、注文しているほうのサラリーマンにも、同じ注文にもかかわらず、まるで、経験10年を超えるベテラン発注者のような余裕と貫禄である。

「実装する」という一言をつけるだけで、小麦を植え、稲刈りをし、小麦をこね、麺を茹でる。あるいは、餃子の皮を並べ、具を包み、鍋に油を注ぎ焼く。コップを取り出し、ビールをトクトクと注ぐ。この行為全体があたかも大規模サーバーとデータベースをバックボーンとしたグローバルネットワーク社会のトータルソリューションの一部として行われているように聞こえてこないだろうか。

単なるラーメン屋での注文が「実装する」だけで、一気にFacebookも顔負けの

グローバルビジネスに変化するのである。


あるいは、美容院でも実装してみる


美容院で実装された場合


普通は、美容院でオーダーを伝える場合、こんな感じになる。

「すいません、全体的にナチュラルな感じで。サイドはボリューム出ないようにすいて、耳の上は、耳に少しかかるくらいの長さにしてください。」

これを実装してみるとこんな感じになる。


「すいません、今日は、お兄さんの好きなように実装してください。」


どうだろうか。

これは、すごいことになる。

 

無限の自由である


まさか、美容院のお兄さんも、ここで実装することになるとは思わなかっただろう。

しかも生まれて初めての実装である。

あなたのほんの一言で、これまで何年も経験をつんできた美容師さんが思わぬ形で実装することになるのである。

「わかりました。今日は、お客様にあった形で実装させていただきます。」

美容師のお兄さんもかつてないほどの高揚感と緊張感をもって、また、これまでに見せたことのないクオリティでカットしてくれるだろう。己のテクニックを最大限に発揮してくれることは間違いない。

なにしろ、ただのカットではないのだ。実装である。

しかも、余計な仕様書などない。

自分の技術に全面的な信頼が寄せられた上での実装なのである。

こんな素晴らしい機会は大手SIer案件では考えられない。

お兄さんにとっても、日々、退屈な日々を送っている中で与えられた、まさかの自由度である。

奮発するしかない。

きっと、あなたにとっても、かつてないほど満足度の高い髪型にしてくれるだろう。



あるいは、コンビニでの実装もみてみたい。

コンビニで実装された場合


店員「いらっしゃいませ。のり弁当が1点、おにぎりが2点、ジュースが1点。合計936円ですね。

お客様、お買い求めのお弁当とおにぎりですが、実装しますか?」

なんと、ふだん、なにげなく通っているコンビニでも実装してもらえるのだ。


しかも、無料で実装してもらえるのだ。

実装が無料だなんてかつて聞いたことがない。

単価の下落が著しいと批判されているクラウドワークスでもこれは不可能である。

しかも、1分か2分待っているだけで実装が終わってしまうのである。

これこそ、日本のコンビニエンス産業が生み出したイノベーション

まさに、エクストリーム実装である。

いまは、お家騒動で揺れているかもしれないが、ここまでのスピードでの実装は日本を代表するクールジャパンの象徴として海外に誇ってもよいだろう。



あるいは、外資系企業の事例もみてみたい。

マクドナルドで実装された場合


店員「ハッピーセットひとつで460円になります。お客様、現在、キャンペーンで大変お買い得になっております。ご一緒にポテトの実装はいかがでしょうか?」

なんと、キャンペーンで、しかも、ついでに実装してもらえるのである。

しかも、大変、お買い得らしい。

さすが、世界的なフランチャイズチェーン店である。

なんだかんだ批判されているが、世界中に支店展開をしているだけある。

普通は丁寧なプロセスが必要なはずの実装が、「ご一緒に」してもらえるのである。

まさに、ハッピーセットである。

これでは、タランタンタンターン♪I'm loving'it!

と思わず声が出てしまうだろう。

マクドナルドも、今は、低迷しているが、業績もまたうなぎのぼりになること間違いない。



と、これまで、さまざまな業種での実装をみてきたが、実装は、もちろん、男女の恋愛でも活用できる。
特にからあげさんのように、彼氏がエンジニアの方ならより効果が高いことが予想できるので、堂々と活用していただきたい。



舞台は、夜のレストラン。高級フレンチで有名なレストランで、静かなクラシックを聴きながら、あなたは彼氏と一緒に座っている。


A男「今日は、いい夜にしたいんだ。楽しんでね。」

B子「A男さん、ありがとう。ステキなところね。こんな雰囲気のいいお店、わたし、はじめて」

A男「ここは、赤ワインがおいしいんだ。30年ものでね、、」

B子「わたし、赤ワイン大好き。A男さん、ほんとうにステキ」

A男「B子さん、ところで、ぼくたちの今後のことだけど、、」

B子「ねえ、A男さん!」

A男「え?なに」

B子「突然だけど、わたし、A男さんにお願いがあるの」

A男「お願い?」

B子「そう、お願い」

A男「…」

B子「A男さん、わたし、A男さんにはやく実装してほしいの!」

A男「え、そんな、、B子さん!」

B子「A男さん!わたし、いますぐ実装してほしくてしょうがないの!」

A男「え、、だって、B子さん、、、おれ、、、、まだ、、、設計もしてないよ、、、なのに、いますぐ実装だなんて、、、」

B子「A男さん!あなたはそこがダメなのよ。

設計なんていらないのよ。

そんな古臭いやり方、わたしもう耐えられない。設計なんていいの。今すぐ実装してほしいの!」

A男「、、、だ、だって、そんなこといっても、俺やったことないし。自信が持てないよ、、、」

B子「A男さん、もっとよく考えて!まずは設計なんて言っていたら、いつまでかかるのよ。わたし、もうかなり待ったわ。もう我慢できない。世界に置いていかれるわ。わたしは、ほんとうに、、、あなたに、毎日、毎日、コミットしてほしいのよ、、、」

A男「え、毎日、毎日、コミットだって、、、?」

B子「そう、毎日よ!いや、毎日じゃなくて数時間ごとよ。いや、むしろ、数分ごとよ。GITHUBが落ちてるとか、そんなのは言い訳だわ。とにかく
毎日毎日、烈火のごとく矢継ぎ早に高速でコミットし続けてほしいのよ!

そしたら、わたし、、、もう、、、」

A男「B子さん、き、きみって、お、思ったより大胆なんだね、、、で、でもわかった。おれ、なんだか勇気がでてきた、、おれ、やってみるよ」

B子「そう、大丈夫よ。私たちならうまくやれるわ。」

A男「でも、、毎日コミットして身体が持つかな、、、」

B子「A男さんなに、言ってるの!わたしたちなら大丈夫よ。わたし、うずうずしているの。毎日、毎日、アジャイルコミットしてほしいの。

コンパイルしてコミットしてほしいの。

あなたの名前空間をインクルードしてエンティティ

グローバルスコープで戻り値を正規表現にしてほしいの。

あなたの文字列を引数でプレフィックススーパークラスになったら

わたしもう、、、ああ、わたし、、、興奮してきたわ。

あなたのユビキタスをわたしのガベージコレクション

コンポーネントするのよ。

そして、サブクラスをローカル変数で、、だめ、、、わたしもう気を失いそう、、、」

A男「び、B子さん。おれ、がんばるよ!

毎日、毎日、とめどなくコミットするよ!

そして、B子さんを幸せにするよ!」

B子「A男さん、、、ほんとうに大好き」

A男「B子さん、、、」

 

見つめ合う2人。


そして、2人は情熱的な抱擁とともに夜の帳に消えていきました。

 



といったように、男女の恋愛関係においても、実装を活用することは非常に役に立つのである。


あとは、2人がしっかりMake(メイク)することで

A男さんがちゃんとBuild(ビルド)すれば

幸せな家族生活が送れること間違いないのである。


以上の説明でおおよそ理解してもらえたと思うが、実装というのは、世間のひとが思っているより何倍もすばらしいことなのである。


こういったビジネス用語の早見表が世間に流通しているが、

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これに「実装する」というのも是非つけくわえたい。

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こんな感じである。



からあげさんを始め、IT業界以外の方は、ふだん生活をしていても、こういったわかりにくいIT用語が出てきて困ることもあるかもしれないが、明日から、日常生活の中でぜひ「実装する」ことをうまく活用しながら人生をエンジョイしていただきたい。



ゲームセンター×チョコレートプラネット(なんでやねん!)



ところで、「実装」については説明できるのだが、「冗長化」という言葉の意味が、いまいち、よくわからないので、この言葉の意味を理解しているIT業界の人はしっかりとIT業界以外の人にもわかるように「冗長化」を説明していただきたいと思う。